ガズニウールについて
ガズニウールとは、中近東の高地で収穫される、長毛で油脂分が多い羊毛の通称です。
ガズニウール発祥の地ともくされる「ガズニ」は、アフガニスタン南東部の州の名称で、10世紀頃には「ガズナ朝」の都が置かれていました。
ガズニ州は標高2,000メートル級の山岳にあり、そこに生息する羊は寒冷地を生き抜くため油脂分を多く含んだ長毛の羊に進化したと考えられます。
油脂分が多く染色や加工に手間がかかるため敬遠されがちでしたが、汚れをはじく効果が他のウールより強く、絨毯にはありがたい素材です。
また長毛のため(約30センチ)手つむぎに好都合、縒りが効いているため遊び毛や無駄毛がほとんど出ない、腰の強い糸になるのです。
ガンダーラの「オアシスシリーズ」は、ガズニウールの長所をそのまま活かした、筋肉のような弾力と優しさ温もりを合わせ持つ理想的な手織り絨毯です。